修学旅行 Vol.14-最終章(友の記憶)-
記憶の中の友人は、年月が重なり自分自身が年老いても、当時のままの姿で脳裏に現れます。その姿や周りの様子は、オブラートに包まれたような映像で声もありません。私もそうです。中学卒業以来会っていない記憶の中の友人は若い。今回の修学旅行を経て、生徒はどの様に記憶を刻んだのでしょう。十年先、二十年先、彼らの脳裏に甦ってくるものは、訪れた先々の風景ではなく、じゃれあったり、気になる人と話したりした時の若い姿なのかもしれません。修学旅行を共にした友人は、いずれ離ればなれに過ごすことになります。広い世の中で縁あってひとつの学校に集い、学ぶことになった友人をこれからも大切にしてほしいと思います。全部で14編の修学旅行記を綴りました。今種子島に向かう高速船の中からを最後としたいと思います。修学旅行を支えてくださった全ての方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。解散式は、18:45から体育館で行う予定です。