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3年生は今日から三者面談。目標とする生き方や働き方,それを実現するまでの道筋,高校の内容や特色などを確認したり,これまでの学習の成果を振り返ったりしながら,当面の進路についてじっくりと話し合います。
実社会は,やりたいことをやっているだけで受け入れてもらえるほど甘いものではありません。やりたいこと以上にやりたくないことを受け入れなければ,社会の中に自分の居場所を創り出せないことは,すでに多くの大人が経験していることです。
進路を考えるということは,自分の生きがい,働きがいを考えること,そして,やりがい(=社会における自分の居場所)を自ら創り出すことでもあります。
当面の進路はもちろんですが,高校卒業時のことを十分に意識しておくことも大切です。
天気がくずついたり,疲れたりしていると,ついだらだらした生活をしてしまいがちですが,自分の持っている力を最大限伸ばし,十二分に発揮できるようにするためには,「起床」,「食事」,「登下校」,「家庭学習」,「就寝」5つの時刻が定まっているとよいのだそうです。そのことを5点固定と呼んで,実行を推奨している学校があるという話を聞きました。
校内の生徒会関係の掲示板に,下の写真のような設営物があります。
正に5点固定につながる調査結果です。昨日の町内一周駅伝大会で2学期の大きな学校行事,地域行事は一段落しました。今こそ,学年末に向けた仕上げに向け,これまで少し不規則になりがちだった生活リズムを立て直すチャンスです。このような調査結果や自分の生活習慣を振り返り,規則正しい生活を心がけてほしいと思います。
午前中の教室をのぞくと,駅伝大会で力走した生徒たちも元気に授業に臨んでいました。規則正しい生活は「元気」の源でもあります。
期末テストが終わりました。各教室ではテストの返却が始まっています。受け取る生徒の表情は様々ですが,そこからいろいろなことが感じ取れます。大切なのは今回の結果をこれからどう生かすかということ。自分の道(人生)をどうデザインするのか,その道をどう進んでいくのか,途中に立ちふさがるであろう壁はどう乗り越えていけばよいのか,などを考えながら,自分にはどのような力が必要か,それらはどの程度身に付いているかを見極めることは,大変大切なことです。
一方,卒業を4か月後に控えた3年生は,6校時,体育館で進路説明会に臨みます。保護者の方も多数おいでくださいました。
公立高校の手続きで今回変更されたものもあります。すませなければならない手続きの内容や方法,それまでに考えなければならないこと,決断しなければならないこと,守らなければならない締め切りなど,多くの説明がありました。大切なことを漏らさないよう,各家庭でもう一度確認をするとともに,不明な点は早めにお問い合わせください。
本校には校訓「風に向かって立つ」の書画が3枚(校長室,生徒玄関,体育館)ありますが,生徒玄関のものだけ「風」の字が少し異なっています。生徒の登校時,水色の空に浮かぶ鉛色の雲をバックに,強い北風にしなやかになびく椰子の葉を見ていて,この字が頭に浮かびました。
これからの季節,学校周辺では北寄りの季節風が容赦なく吹き荒れます。背が高い椰子の木に当たる風は相当な強さなのでしょう。しかし,この椰子の木は折れることもなく,しなやかに立っています。
風に向かって折れることなく立つには,強さだけでなくしなやかさが必要であることをこの椰子は教えてくれているようです。身体的な強さはもちろんですが,豊かな心や知恵が必要だということになるのでしょうか。
さて,生徒たちは今日も元気に登校しています。その中には自転車で登校する生徒も。
正に「風に向かう」生徒の姿です。