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冬の訪れを実感させる冷たく澄み切った空気の中で,新たな1週間がスタートしました。ひんやりとした空気と暖かな日差しの中に身を置くと,「よし,やるぞ。」と,背筋が少し伸びるような気がします。
1校時の授業は,正にそのような雰囲気の中で始まっていました。
生徒たちは,明日のクラス対抗駅伝大会に向けた最後の練習,高校入試に向けた実力錬成などに,静かな中にも確かな意志をもって臨んでいるようです。
ところで,このような1週間のスタートを切るには,規則正しい生活習慣が大切です。しかし,様々なメディアの発達は,私たちに多くの楽しみを提供する反面,生活習慣を壊す側面も併せ持っています。
油断していると,大人も子どもも豊富なメディアに操られてしまいがちな社会状況ですが,生身の人間同士の心のふれあいが大切なのは,これまでも,これからも変わることはありません。
寒く長い冬の夜は,暖かい家の中で家族が心を伝え合あう絶好の機会なのかもしれません。
中学生とはいえ,これまで12年~14年の過去を背負って生きています。その人生経験に加え,思春期を迎えていることから,心の中に様々な叫びを抱えているのは,もしかしたら,一部の生徒だけではないのかもしれません。
今日は,2学期末の授業参観,学年・学級PTA。その前に行われた学校保健委員会では「思春期にある心の健康づくり」という演題で,支庁の青少年育成指導員に講演をいただきました。
子どもが発信するサインの受け止め方やじょうずなフォローの仕方について,講師の体験に基づく具体的なアドバイスを数多くいただきました。
続いて,5校時は授業参観。周囲の人々の立場や心情を大切にするにはどのような判断の仕方,考え方が大切なのかを,具体的な場面に即して考える授業を,各学級担任が工夫を凝らして行っていました。
学年・学級PTAを含め,多くの出席ありがとうございました。
外に出ると,この時期本来の寒さ,空の色になっています。2学期もあと2週間。かぜやインフルエンザなどの予防に努め,元気で,また,充実した気持ちで冬休みを迎えたいものです。
8日(木)6校時,郷土教育の授業が西之表市在住の下村タミコさんをお迎えして行われました。下村さんは,現在月1回ジロの会(ジロは種子島の方言で囲炉裏)の中で,種子島の民話を紹介するなどの活動を続けておられます。
講話の中では,戦時中の種子島の様子を中心に当時の教育システムや増田飛行場での出来事,小学校の体育館で負傷兵の手当をしていたことなどを語られました。生徒たちには時折「種子島弁」を交えて語られる場面もあり,その中で言葉の大切さを熱心に話されました。2年生は,文化祭の折,種子島に連れてこられた当時朝鮮の方々の苦労や特攻兵との出会いなどを構成劇で演じました。この劇中の話を講師の方に訪ねたところ実話であることも分かりました。これまで学んできたことの集大成とも言える内容であったとともに,種子島の良さ,そして郷土種子島に誇りをもつことの大切さを考えさせられた講話でした。