ブログ掲載がしばらく滞っていました。生徒に感染予防を指導する立場にありながら不覚をとったと反省しております。
学校全体の状況は先週からだいぶ落ち着いていますが,ここで油断せずに予防に努めていただければありがたいです。
さて,校内を見て回ると,授業充実のための先生方手作りの工夫を見つけることができます。
左写真は第一理科室。実験机を拭くぞうきんがきれいにかけられていて,いつでも実験を始められそうです。右写真は第二理科室。よく見ると,机がかさ上げされています。生徒の体格に比べ机が低く膝が当たっていたため,事務の先生や理科の先生方がかさ上げをしてくださいました。第二理科室にはこのような机が8脚並んでいて,ノートをとる生徒の姿勢も以前よりだいぶよくなっています。
小さな工夫のようですが,これらの積み重ねで日頃の授業が実り多いものになっていると考え得ています。
「減災」とは一体何のことかと思われる方もいるかもしれません。一般的には「防災」の方が多く使われているのですが,本当は地震や火山噴火などの災害を防ぐことはできません。それに代わって,起きてしまった災害を人の知恵でいかに軽いものにとどめるかというのが「減災」という考え方です。
霧島連山新燃岳の活動が活発であるというニュースは連日報道されています。種子島では大きな被害が出ていないので,遠く離れた場所でのことのように思いがちですが,種子島の近くにも硫黄島,口永良部島などの火山島があるので,あながち他人事とは言えません。
1年生の理科では,そのような火山噴火や地震発生のしくみについて学習する単元があります。1年1組は,日本付近ではなぜ地震や火山噴火が多発するのかを,「立体視」という特別な方法で学習していました。いわゆる,今流行の「3D」の肉眼版です。基本的に器具類を使わないのですが,難しいのは,自分には見えても他の人に見せてあげることはできないことです。1年生の苦闘が続いていました。
日常生活で必要なものを自分たちでつくる。50年程前までは当たり前のことでした。
私の生家はいわゆるサラリーマン家庭でしたが,それでも,味噌や梅干しは祖母の手作りでしたし,ちょっとした本棚は父の不器用な日曜大工ですませていました。
今の私を振り返ると,日々の生活に使うもののほとんどを店で買ってすませるようになってからずいぶんと年月が経っているように思います。そして,少しでも不具合があるとすぐに買い換えるという習慣も身に付いてしまっています。
6校時,2年1組の生徒たちが本立てをつくっていました。
手作業でやすりをかけて部品を仕上げる,手作業で釘を打つ,必要なものを自分でつくるためにぜひ身につけておきたい技能です。
アンティーク家具を修理しながら使い続けることに価値を見いだす人々がいること,そのためのテレビ番組もあるということを思い出しました。
必要なものを自分で作れなくても,今あるものを修理しながら使い続ける。現在の私たちが忘れかけている大切なものを思い出させてくれました。
暦どおり,少し暖かい朝となりました。
県内分の私立高校受験は今日で一段落です。希望に満ちた春に向けて,3年生は次のステップに入っていきます。3月末までは,常に前を向いて挑戦する日々が続きます。
さて,今週末も,県大会に行く部があります。県中学校新人駅伝競走大会に出場する陸上部と県中学校(U-14)サッカー大会に出場するサッカー部です(写真は,今週撮った練習の様子です)。陸上部は今日早朝,サッカー部は明日早朝の出発です。練習の成果を十分発揮すること,試合を通して多くのことを学んでくることを期待しています。
ところで,インフルエンザや発熱等による欠席が続いています。この2週間,全校で毎日20人前後の欠席が続いています。今体調が思わしくない生徒は今週末でしっかり回復すること,今元気な生徒も週末に体調を崩さないよう十分気を付けてほしいと思います。
今一度,外出時のマスク着用,帰宅後や食事前の手洗い,うがいの徹底と合わせ,十分な食事と休養をお願いします。
7年前の統合時に新築された本校の校舎。デザインだけでなく施設面でもよりよい教育環境づくりに向けた地域の方の思いを感じます。その一つが,家庭科(調理)室の電磁調理器。ガスコンロを使わない分,より安全に調理の実習が行えます。学校で行う避難訓練の火元の定番と言えば家庭科室ですが,本校ではそれが通用しません。
さて,今日の3・4校時,その電磁調理器を使った家庭科の授業に出会いました。1年2組の生徒たちが,サバの煮付け,味噌汁,ご飯をつくっていたのです。
手順が書かれた黒板を見ながら,味見をしたり,できた煮汁に材料を入れたりして煮付けをつくります。
そのかたわらでは,使い終わった包丁やまな板,これから料理を盛りつける器類を洗う姿も。家で手伝いをしている成果でしょうか,どの生徒も手際よく作業をしているように見えました。
部屋に戻ってしばらくたった頃,私にも試食をもってきてくれました。ショウガが程よくきいたサバの煮付け,柔らかくジューシーな油揚げ入りの味噌汁,ふっくら炊けたご飯をおいしくいただきました。
まさに,上手につくっておいしく食べる家庭科の授業でした。